WICは部屋の入口付近にあるのがよい理由

収納空間のイメージ
お互いの気配りが感じられる収納空間について考える

住まいの間取りを考える上で、衣類やその他の収納スペースは非常に重要な要素の一つです。しあわせ住まいLABOでは、ライフスタイルに合わせた収納空間を提案しています。
ただし、最適な収納スペースとは、住む人によって異なるでしょう。今回はいくつかの提案の中から、ひとつのプランを紹介します。
共働き夫婦のための収納の最適なのは?
その中のひとつは「共働き夫婦のための収納」です。
近年の働き方は6割以上が共働きと言われており、朝の身支度から外出まで、帰宅から就寝まで、どちらかが在宅勤務など、時間にズレが生じることが多いです。そうした中で、お互いに生活時間を尊重し合う工夫も出てきています。
<一般的な居室と収納空間位置関係の動線イメージ><一般的な居室と収納空間位置関係の動線イメージ01> <一般的な居室と収納空間位置関係の動線イメージ><一般的な居室と収納空間位置関係の動線イメージ02>

例えば、上の図のような間取りの場合を考えてみましょう。
朝の身支度でどちらかが寝ている時には、相手を起こさないようにするために気を使うことや、夜遅く帰ってきてどちらかが寝ている時には、着替える際に物音を立てないようにすること、できるだけ就寝中の人の横を通らないようにするなどしないといけません。

つまり、お互いに邪魔にならないようにするための気遣いが求められるわけです。

収納空間の位置を入口側にしてみたら
そこで、お互いの気遣いを考慮した主寝室の入口近くに収納スペースを配置するプランを考えてみました。 収納空間などのウォークインクローゼットの位置については、居室のドアを開けた時に衣服などで煩雑になりがちなクローゼットの中を他人に見られるのを避けるために部屋の奥に設ける傾向があります。
しかし、実際は家族以外の他人が主にプライベートな空間である個室や主寝室に入るというケースは、少ないでしょう。いつ来るかわからない他人に気を使うより、毎日ここで暮らす家族が使いやすいというところに着目して、レイアウトを考えた方がよいのではないでしょうか。
気配り配置の収納空間の動線イメージ
<気配り配置の収納空間の動線イメージ>
今回の提案では出入り口のすぐ近くに収納空間を設けました。
上図のような間取りの場合、廊下からドアを開けてすぐにウォークインクローゼットにアクセスできます。これであれば就寝中の人の横を通ったり、そばで着替える必要もなくなり、どちらかが寝ていても身支度をすることができます。また、収納空間の扉をつけないことで、開閉の手間や開閉音をなくすことができます。先に挙げた、いわゆる一般的な間取りより動線が洗練されたものになっていることがおわかりいただけたと思います。

まさに共働き夫婦にとっては、お互いの気配りが感じられる収納空間のプランの一例といえるでしょう。

収納空間の使い方を提案例 
さらに、実際の収納のしかたはどういう使い方が良いか?
例えば、ウォークインクローゼットは、収納スペースが多く、衣類や小物を整理するための素晴らしい場所です。以下は、ウォークインクローゼットの使い方についての提案例を挙げてみます。 
収納の仕方の提案例
入口のカウンタースペース
居室の入口側にカウンターを設けました。帰宅後の荷物置きや出かける前に必ず持っていく物などを置いたりできます。また、本棚などにするのもよいでしょう。フレキシブルな空間として、生活スタイルにあわせて使う事ができます。

ウォークインクローゼット手前の空間
可動式の棚板を設けた収納スペースです。セーターやシャツなどはたたんで可動棚に収納し、靴下やアンダーウェアはカゴなどに入れて収納すると良いでしょう。小さめのバッグやポーチなども置くことができます。

ウォークインクローゼット奥の空間
上下にパイプ2本を通すことで季節に合わせて衣服を上下入れ替えできるようにしました。また、長いコートなどを掛けられるようにパイプは1本で下部には、収納箱などを複数置くことで収納力を補っています。これにより、上下にパイプ2本を通して衣類を季節に合わせて整理することができ、長いコートなども掛けることができるようになります。下部には収納箱などを複数置くことで、収納力を補えます。


メンバーに聞いてみたいことや相談などが

あればお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから

しあわせ住まいLABO|しあわせ住まいの座談会/レポート

ページトップへ