暮らし方使い方で変わる衣類収納空間~クローゼットについて考える <その1>

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6つのパターンで参考プランを考えてみます

間取りを考えるうえで、衣類の収納空間は大切な要素の一つと言えます。しあわせ住まいLABOでは、様々なケースを想定して作成した参考プラン等をご紹介したいと思います。尚、今回からアウトプットは座談会ではなくレポートっぽくしています。

 

【想定した6つのパターン】
収納イメージ

  1. 夫婦二人共働き世帯 (それぞれのライフスタイルをもつ二人暮らしを快適に)
  2. 夫婦二人共働き世帯 (まるでハイブランドショップのような収納空間)
  3. 夫婦と子ども世帯 (モノを増やさない収納)
  4. 夫婦と子ども世帯 (「持ってけ」収納コーナーのあるプラン)
  5. 夫婦と子どもと妻の親同居世帯(サザエさん二世帯)
  6. 一人暮らし世帯(洗濯物を干しっぱなしにできる収納)

 

衣類の収納と言っても、どういうものが良いかというのは住む人によって変わります。
そこで、上記のように「夫婦二人」×2、「夫婦と子ども」×2、「夫婦と子ども&妻の親」、「一人暮らし」の6つのパターンを想定し、それぞれのパターンに合わせた参考プランをLABOのメンバーが考えてみました。

今回は、1.夫婦二人共働き世帯 (それぞれのライフスタイルをもつ二人暮らしを快適に)と、2.夫婦二人共働き世帯 (まるでハイブランドショップのような収納空間)の2つの参考プランをご紹介します。

 

Plan01.
それぞれのライフスタイルをもつ二人暮らしを快適に(夫婦二人共働き世帯)夫婦二人共働き世帯

プラン01こちらのプランが想定するのは、共働き夫婦の二人暮らし世帯です。

共働きなので夫と妻の家事分担はフィフティ・フィフティ。限られた時間を有効に使いたい。効率よく家事がこなせたり暮らしのストレスが少なくしたい。
そんな条件を勘案した結果、夫婦共有のクローゼットを中心とした動線に拘るプランが出来上がりました。

敷地等の制約がない提案の参考プランのため、建物は平屋にしていますが、ホールに階段を設け、LDKを上階に配置すれば2階建てのプランも可能です。

クローゼットは建物の中心に設けた夫婦共有で賄うシェアストレージという考え方で、かなり大きめにしてあります。この中に夫婦の衣服や荷物などは収まるようになっています。
クローゼットの中央には作業ができる台が置かれ、アイロンがけや取り込んだ洗濯物を畳んだりする場所として重宝しそうです。

プラン01<衣服(着替え)と洗濯作業の動線イメージ> プラン01<居室の役割イメージ>

さて。ここに暮らすのは、お互いの生活リズムを尊重しあう共働き。夫婦のどちらかに夜勤があり、就寝時間等がズレるため寝室は一緒ではなく別の個室を使用します。
寝室が別であっても決して仲が悪いわけではないので、夫婦間のコミュニケーションはLDKがメインになります。したがって個室はベッドを中心にシンプルに設定、寝ることだけに特化したり、それぞれの時間を楽しむための空間になります。LDKと個室はクローゼットを挟んだ位置にあり、廊下を通り行き来するので、例えばパートナーがLDKでテレビをみていても、もうひとりの就寝の邪魔をせずにすみます。

プラン01<各部屋の配置及び役割と身支度動線>

また二人は出勤前にシャワーを浴びる習慣があります。朝の身支度も夜勤のパートナーを気遣うように、それぞれの個室からクローゼットを通って洗面脱衣室へアクセスできるようにしました。起床した後、クローゼットで着替えを選び、洗面脱衣室から浴室でシャワーを浴びるという流れです。それぞれの個室として使う2つの洋室は、同じ広さになっていますが、部屋割りについては、夜勤のある方が浴室やトイレから離れている部屋を使うのがいいでしょう。

夫婦それぞれの生活パターンを考慮した別々の寝室と、広いクローゼットを中心とした朝の身支度動線に配慮したこのプラン。二人暮らしのライフスタイルに合わせたものとして、考え方の一つとしてはいかがでしょうか。

 

 

Plan02.
まるでハイブランドショップのような収納空間(夫婦二人共働き世帯)夫婦二人共働き世帯

このプランは子どものいない共働き夫婦が、日々の暮らしの中で一番物が増えてしまっているものは洋服だという考えを元にしています。想定した住人については、Plan01.とほぼ同じではありますが、こちらは収納空間そのものにフォーカスしているのが大きな違いと言えます。

一般的なクローゼット・ウォークインクローゼットには収まってはいるけれど、四季を通じて収納内はパンパンに物が詰まっている状態…会社用スーツ・お出かけ用・普段着・礼服、それに合わせた小物やバッグ類、整理しても、また整理しなくちゃいけない…その服着るの?いやっ、いつか着るかもで増える一方になってしまいます。

そこで考えたのが、こちらのプランです。

ハイブランドショップのような収納 <重厚感のある木目調を使い、中央のガラスケースは魅せる演出と洗濯物をたたむスペースとして>
画像を見ていただければおわかりでしょうが、収納がハイブランドショップのような空間になっています。綺麗に整理整頓、いつも美しくしていないといけないという思いで、収納に対する気持ちの整理も付きやすくなりそうです。
ハイブランドショップのような収納<外出時の身支度もここで完結できるドレッサー> ハイブランドショップのような収納<洗濯物が乾いたら主寝室を通り収納部屋へ>

ダークなカラーのクローゼットは木目調を使い、床は特徴のあるヘリンボーン。クロスもダマスク柄調を使用して部屋全体をブランドショップのように演出しています。
壁側にはドレッサーとして使えるように机と鏡を設けて、身支度はここで完結して外出できるようにしました。中央には、腕時計やアクセサリーなどの小物などを魅せる収納の演出と、洗濯物をたたんでスグにしまえるという事が出来るよう、ガラスケースを配置しました。
バルコニーも隣り合わせなので、干して乾いた服などもハンガーに掛けたまま収納内のパイプに掛けられます。また、雨の日などは寝室に室内干しという手もあります。

日々夫婦で生活をしている中の共通に思う事を形にすることで、収納スペースは所々に設けた方が良い場合もあります。しかし、こちらのプランのように収納をひとつの空間に集約し、いわゆる収納部屋というものではなく、衣裳部屋というスタイルで空間を構成する提案も面白いですね。

 

 


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