クルマはロマンだ。ビルトインガレージについて考える

 

しあわせ住まいの座談会山川(広報) 先日ご成約となった当社の建売住宅がありました。電動付きシャッターのビルトインガレージのある建物で、完成前に申し込みを頂いたことがこのテーマを選定したきっかけです。今回は建物の中に車を保管できるビルトインガレージということでお願いします。

 

ビルインガレージクルマ好きが憧れるビルトインガレージ
竹田(広報)
 イメージの画像は、ジャグァー F-TYPE クーペですね。嗚呼、かっこいい…。

山川(広報) ジャグァー!?

古田(設計) まず、普通にジャガーで良くないですか(笑)

野原(営業) 申し訳ないけど、車にはあまり興味がないんです。ごめんなさい。

中西(コーデ) 私もです。流石にボロボロなのは嫌ですけど、車は動けばいいと思っています。

ビルトインガレージの家竹田(広報) 私はクルマ好きで趣味性の高い車(趣味クルマ)を所有していているので、専用の屋根付きガレージが欲しいと思っています。電動シャッター付きのインナー式ガレージは、愛車とともに生きる人にとって、まさにロマンの塊だと思ってるんだけど。

野原(営業) ロマンかぁ!? 車は外を走るものなのだから、外に置くのはダメなんですか?

古田(設計) 車やバイクが趣味で、ガレージスペースが欲しいご主人に対する、そのスペースを居室にしたいと主張をする奥様みたいですね。もう完全に模範解答みたいなセリフ(笑)

 

車のサイズとガレージの大きさ
古田(設計)
 確かにビルトインガレージは、居室に割り当てられるであろう空間を自動車の保管スペースに割くことになるので理解を得にくいかも。でも車庫の面積は、1/5までは容積率の緩和を受けられます。奥様を口説く材料にして(笑)

山川(広報) 容積率の緩和は嬉しいですね。大きさ的に厳しいと思って諦めずに、建築士に相談してみるのもありかな。ビルトインガレージで、車庫を建物内に設置することによるメリットもあるのでは?

野原(営業) 雨の日に玄関から出ないでも車に乗れる。同様に荷物の出し入れができるので濡れたりしないのがいいか…なぁ。

山川(広報) ガレージ内に室内の出入り口がついている場合ですよね。サンプルプランとして01から03の3つを挙げてみましたよ。

雨に濡れない<サンプルプラン01>
玄関ドアとは別にガレージへの出入口がついているタイプ。床の高さ調整の為に階段が一段ある
雨に濡れない<サンプルプラン02>
ガレージの床と玄関の土間の高さを合わせているので引違いのドアで行来できるタイプ
雨に濡れない<サンプルプラン03>
玄関そのものがガレージの奥にあるタイプ。居住者の往来のための通路も兼ねる


中西(コーデ) 
せっかく建物の中にあるのだから、そういうメリットは欲しいです。でも室内に出入りできるとしたら、サンプルプラン01のような場合、ガレージの土間の高さと室内の床面の高低差が気になるけど。

古田(設計) 通常だと約40センチ。1段が20センチとして、土間の上に1段が必要になりますね。

山川(広報) 踏板の1段分が、ガレージに張り出すことになるということか。

古田(設計) ガレージの横幅ですけど、一般的な自動車のドアは開いたときに約70センチ程度。5ナンバー(横幅が1.7メートル以内)の車の場合だと、両方のドアを開くのであれば3.2メートルはあったほうがいいですよ。片側だけ開くのでよければ、この画像のようなイメージになりますね。

ガレージイメージ竹田(広報) たとえクルマを片側に寄せても、余裕があるに越したことはない。

古田(設計) ガレージの高さもそう。高さが2メートルくらいのミニバンだとプラス60センチで、2.6メートルくらいあったほうがいいと思うし、車の屋根にキャリアなどを取り付けれるのであれば、さらに高さが必要になることもある。まあ、注文住宅の場合だと車種に合わせて決めることになりそうですね。

野原(営業) 車体後部のハッチバックドアが跳ね上げ式の場合だと、その扉が張り出すスペースも考えないといけないですね。

古田(設計) サイズの話で言うと、シャッターが付いた密閉型のガレージを現在所有している自動車のサイズで作った場合、建築後に大きな車に買替えたとしたらガレージに収まなくなる事もある。

山川(広報) 逆に開放型にすれば、その問題はクリアできる可能性があるのか。

中西(コーデ) 新婚のときはコンパクトカーだったけど、子供ができて8人乗りのミニバンに買替えたとしても、密閉型よりは融通が効きますよね。

古田(設計) 横の壁も閉じてなければ、ガレージ自体の幅が狭くても、横壁の空いている部分からドアを出して乗り降りすることができる場合もある。開放型でもメリットがあると思います。

竹田(広報) 確かに。一長一短ですね。

 

ビルトインガレージのメリットとデメリット
山川(広報)
 竹田さんは車を大事にしてるということで、ビルトインガレージにおける車絡みでのメリットやデメリットなどの話があれば。

竹田(広報) ではメリットから。まず一番は、愛車を守ることができること。雨風はもちろん露天駐車だと紫外線でボディが痛む。さっき雨の日に、(人が)濡れずに乗り降りできるという話がありましたけど、クルマやバイクが好きな人は、クルマやバイクそのものを雨風や紫外線などから守りたいんです。

野原(営業) 人じゃないんだ(笑)

ビルトインガレージ施工例竹田(広報) 完全なインナータイプだと、防犯上のメリットもあります。イタズラや盗難などのリスクを減らすことができること。愛車が建物の中にある安心感は、何ものにも代え難い。

山川(広報) 趣味性の高い車やバイクの場合は、目立つからイタズラや盗難の心配もあるでしょうな。

竹田(広報) シャッターをリモコンの電動開閉式にしておけば、クルマの中から操作できますよ。

野原(営業) 帰ったときに車から降りないでシャッターを開けられるのは便利。特に雨の日はいいですね。濡れたくないんで(笑)

中西(コーデ) ガラガラ音が出ないのも電動シャッターのいいところかな。実は電動シャッターの場合手動式より音が静かなんですよ。ただ、一定の速度で動くから、手動と比較すると開閉に時間がかかる場合が多いし、停電のときはちょっと面倒かも。

山川(広報) そのあたりは、建物の窓に付けたりする雨戸の電動シャッターと同じですね。

竹田(広報) そして最後は趣味の空間を持てること。これはガレージにある程度のスペースがあればというのが前提ですけど、クルマを保管するだけではなく、かんたんなメンテナンスや、趣味のミニカー・コレクションを飾ったり、子供の遊び場にしたり、DIYなどのスペースとしても活用できる気がします。

中西(コーデ) 確かに車を外に出せば、屋根のある土間の空間として活用できますね。それについては同意できる(笑)

竹田(広報) デメリットは建築費がかかるということと、最初に出ましたが居室のスペースが取られてしまうこと。ガレージ内でエンジンを掛けたときの排ガスの換気や、音の問題を考えないといけないことでしょうか。

野原(営業) やっぱり車の為に部屋が削られるのは、うーんってなる。

中西(コーデ) 広さに余裕があればいいけど、そうでなければお部屋を優先したいのが本音ですよね。

竹田(広報) そんな意見があるのもわかった上で、趣味クルマを持っている人として言わせてもらいます(笑) クルマを室内から眺めるにはしっかりとした照明は必要。ちょっとしたクルマ弄りもしたいから、水栓やコンセントも。長時間ガレージに籠ることもあるかもしれないので、エアコンもあったほうがいいかな。皆さん、ついてきてますか?

ガレーが見られる<サンプルプラン04>
クルマ好きなら堪らないLDKから眺められる。いつでも愛車を感じたい人へ
ガレージが見られる<サンプルプラン05>
ホールから愛車を見ることもでき、専用の勝手口で出入りもできる機能重視タイプ


中西(コーデ)
 古田さん、ひとつひとつ答えてあげて(笑) 

古田(設計) 最初の段階で盛込まれていれば、窓は問題ないですね。照明もお好きなものをどうぞ。コンセントも特に問題ないですよ。ただ、エアコンはちょっと…。

ガレージを眺める竹田(広報) クルマの脇に赤い工具セットやテーブルやイスを置いて、帰宅後に酒を飲みながら愛車を眺めたいのです。たぶん長居しちゃうだろうから、エアコンがあると快適なんだよな。

古田(設計) エアコンの場合、気密が問題になると思う。シャッターで気密を取るのは案外難しい。埃も入りやすいし、エアコンの効きも悪くなるかな…。

中西(コーデ) 断熱もいるのでは?

古田(設計) そうですね。こうなったら車庫というよりは、自動車も置ける室内という感覚で考えないと駄目かも。

中西(コーデ) ガレージの床は基本土間仕上げが多いと思うのですが、他の部材等で仕上げるときには、水や油などに強いものや、車の重量に耐えられる強度と厚みのある素材を選ぶといいですね。

野原(営業) そういえば、壁に工具を掛けたりするために、ビスが効くようなものを使いたいと言っていた人がいましたね。

竹田(広報) マニアックな話だと、ピットを掘ったりリフトの設置など多々あるんですけど…。程度の差はあれ、趣味クルマを所有している人の感覚は、概ねそんな感じだと思う…たぶん(笑)

 

200VのコンセントとV2Hについて
山川(広報)
 最後になります。趣味車のガレージだけではなく普通のガレージでも、これは付けておいた方がいいってものがあれば。

200Vコンセント中西(コーデ) 200Vのコンセント。これからの自動車のEV(電気自動車)化に対応して、充電設備はあったほうがいいです。画像のような野外コンセントを、建築時に付けられるお客様も結構います。

野原(営業) EVなどは、災害による停電時には自動車から電気を取り出して使えるって聞いたことがあります。

古田(設計) EVを住宅用の蓄電池代わりにすることができる「V2H(Vehicle(車)からHome(家))システム」ですね。EVは200Vや100Vコンセントがあれば充電できますが、EVから家に電気を送ろうとすると、住宅設備として専用のシステムが必要です。

野原(営業) 住宅側には、V2Hの他に太陽光発電などはあったほうがいい?

中西(コーデ) 必須ではないです。だけど、組み合わせることで相乗効果が期待できますよ。

山川(広報) ちょっと調べてみたけど、色々あるんだなぁ。結構迷う。

野原(営業) V2Hのシステムも複数のメーカーから出ているし、仕様にも違いがあるようなので、導入を考えている人は確認が必要ですね。

竹田(広報) 停電時に電気が使えるのは安心。ただ、現時点では対応車種が限られているようなので、今後に期待かな。

山川(広報) 今回はガレージについてでしたが、これ、クルマやバイクを置かなくても自転車だったり、大きな土間収納として…だったりと、使い方については色々あると思います。クルマの保管場所ということだけに囚われず、趣味や暮らしを豊にしてくれる空間としての側面もあると思います。皆様おつかれさまでした。


メンバーに聞いてみたいことや相談などが

あればお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから

しあわせ住まいLABO|しあわせ住まいの座談会/レポート

ページトップへ